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2022/11/16

 16日の市場は日経平均が小幅続伸。終値は前日比38円高の2万8028円だった。前日の米国株は上昇したものの、ロシア・NATO間の地政学リスクの高まりが嫌気されて前場は一時250円近く売られる場面があった。一方、ロシアが意図的にポーランドを狙った可能性は低そうで、中頃以降は切り返す動きを強め小幅ならもプラス圏に回復。事態のエスカレートが回避されそうなことから終盤は落ち着いた値動きとなった。

 昨日の米国市場はインフレ減速を示す物価指標の発表を受けてダウ平均は小反発した。この日発表された10月の米卸売物価指数の伸び率は事前予想を下回り、インフレのピークアウト感が改めて示された格好だ。ただ、急減速というわけではないので物価高止まりに対する懸念は残っている。一方、ロシアのミサイルがNATO加盟国であるポーランドに着弾したことで、一時450ドルほど上昇していたダウ平均はにわかに上げ幅を縮めてしまった。

 さて、東京市場は米国のインフレの伸び率減速というプラス材料と地政学リスクの高まりというマイナス材料が混在するなか、一時は大きく値を下げなはらも中頃以降は持ち直す底堅さが確認できる1日に。ポーランドに着弾したロシア製ミサイルはロシアから発射された可能性が低いとの米大統領の発言で安心感が広がったようだ。ローソク足は長い下ヒゲを出し下値抵抗力のあることろを見せている。