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2023/04/24

 週明けの市場は日経平均が小反発。終値は前週末比29円高の2万8593円だった。前週末の米株反発の流れからこの日は買い戻し先行のスタート。1ドル=134円台半ばへの円安を支えにその後もじわりと上値を広げていった。ただ、18日に付けた終値ベースの年初来高値(2万8658円)を超えると警戒感も増し、中頃以降は再び上げ幅を縮めてもみ合う展開となった。基調の安定感は維持されているが、大型連休入りを前に積極的にポジションを組む動きも限られている様子。

 前週末の米国市場は材料不在のなか小幅にもみ合った結果ダウ平均は4日ぶりに小反発した。この日は4月の米製造業購買担当者景気指数が事前予想を上回ったことがかえって利上げ長期化観測を呼び、前半相場はやや軟調な展開となった。しかし、主力企業であるP&Gの好調な1−3月決算を受けてからは切り返し、主要3指数は全て小幅ながらもプラスゾーンへ回復した。ただ、翌週に大手ハイテク企業の決算発表が控えており上値を買うのも慎重だった。

 さて、東京市場は小規模ながらも米株高、円安といった外部環境にサポートされて日経平均が小じっかりと切り返す1日に。先週に2万8500円台へ乗せてから一進一退の場面が増えているが、過熱感、高値警戒感のある中であまり下押さないのは、不透明な要素が多い中では上出来といえよう。下値には10日移動平均線(2万8425円)も上がってきておりより支持されやすくなっている。