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2020/07/03

 3日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比160円高の2万2306円だった。米雇用統計の市場予想を上回る強い結果を受けて買い先行で始まったが、中頃に都内の新型コロナの感染者数が120人以上と報道されると相場は軟化し、方向感のない展開に。今晩の米国市場が休みで主要投資家の動きは乏しかったが、終盤には売り方の買い戻しが入り、指数は材料なく上げ幅を広げて終えている。

 昨日の米国市場は6月の雇用統計が事前予想以上に改善したのを好感してダウ平均は反発した。雇用統計では雇用者数が前月比480万人増と事前予想(290万人増)を大きく上回る結果に。失業率も改善しダウ平均は朝方に469ドル高まで上昇した。しかし、新型コロナの新規感染者数が過去最多となったことで警戒売りが広がりその後は徐々に上げ幅を縮小。コロナが圧迫要因となる相場はしばらく続きそうだ。

 さて、東京市場は結果的に日経平均がそこそこの上げ幅で取引を終えているものの、内容的には売り方の買い戻しが中心で実需の乏しい1日となった。東証1部の売買代金は概算で1.7兆円と6月22日以来の低水準。出来高も10億株割れで積極的に買う材料のない状態を示している。昨日に急落したマザーズ指数は反発に転じたものの、先月までのような勢いからは遠い状態。外国人の日本株売りは続いておりしばらくは弱含みの展開が続きそうだ。