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2020/12/25

 25日の市場は日経平均が3日ぶりに小反落。終値は前日比11円安の2万6656円だった。英国とEUが自由貿易協定を巡る通商交渉で合意したことが安心材料となっている。半面、国内外の新型コロナの感染拡大への警戒感などもあって上値も重い。日経平均は昨日同様に方向感なく推移したが、結局は大引けで小幅安となってしまった。25日の欧米市場はクリスマス休場となり、主力投資家である外国人の売買は一段と細る状態にある。週明けの相場も膠着商状となりそうだ。

 昨日の米国市場は英国とEUの通商交渉合意を好感してダウ平均は続伸した。なかなか決まらなかったこの通商交渉も新型コロナの感染拡大が逆に後押し要因となり双方の関税ゼロで決着。英国のEU離脱を巡る不透明感が後退して投資家心理が改善した。一方、クリスマス前の短縮取引(半日)で参加者は限られ売買は低調。さらに、米議会の追加経済対策の協議が再び難航しており、主要3指数は上昇したものの上値は限定的だった。年内は米国も膠着気味で推移しそうだ。

 さて、東京市場は年末接近や週末とあって一段と商いの細る閑散相場に。外国人投資家はクリスマス休暇入りで年明けまで積極的な売買は見られないだろう。東証1部の売買代金は1.2兆円でおよそ1年ぶりの低水準。出来高も本年最低を記録している。週明けの市場は3日間あるが、外国人の動きの鈍さと国内勢も年末接近で一段と動きの取れない相場となるだろう。