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2020/11/24

 週明けの市場は日経平均が4日ぶりに大幅反発。終値は前週末比638円高の2万6165円で、1991年5月来の水準となった。新型コロナウのワクチン開発進展や前日の米国株の上昇で投資家心理が再び強気に転換。トランプ大統領が政権移行の準備を認めたことも不透明感の後退につながった。日経平均の上げ幅は今年6月16日(1051円高)以来の大きさでなお上値余地を残している。

 昨日の米国市場は新型コロナワクチンの早期実用化期待からダウ平均は大幅反発した。米製薬大手ファイザーのワクチン接種が来月11日にも始まる見通しになり市場は改めてワクチン早期普及を買う展開に。英製薬アストラゼネカのワクチンもかなりの有効性を示し楽観が一段と広がった。11月の米PMIが5年半ぶりの高水準となったことも後押し材料となったようで、米国株は目先の底値を確認したような格好だ。

 さて、連休明けの東京市場はワクチン開発や米政局の不透明感後退と好材料が続き日経平均は記録的な上昇へ。直前3日間の調整がほどよく効いて短期的な過熱感もそれなりに薄れている。バイデン次期大統領がイエレン前FRB議長を米財務長官に任命することを検討していると伝わったことも追い風となった。良いことづくめで日経平均は2万6000円台を固める動きに入っている。

 今週の主なスケジュールは24日(火)米11月消費者信頼感指数、25日(水)米7−9月GDP改定値、米10月耐久財受注、米10月個人消費支出、26日(木)米市場休場、27日(金)米ブラックフライデーなどとなっている。