トップページへ戻る

バックナンバー

2022/01/18

 18日の市場は日経平均が反落。終値は前日比76円安の2万8257円だった。昨日の米国市場はキング牧師誕生日の祝日で休場。代わって注目された欧州市場は英国(FTSE100種)、独(DAX)ともにしっかりと上げるなど堅調で、これを受けた日経平均は100円を超える上げ幅で始まった。東京都など首都圏の1都3県と中部3県など計11都県を対象に「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請することを昨日に決定。経済活動が鈍ることへの懸念から上値は重くなるかと思われたが、トヨタなど大型株中心に買いが入り続けていることで、回復基調は変わっていないとの見方も出てきている。昼頃には日銀の政策決定が予想通りであったため安心感からさらに買いが入り300円を超える上げ幅まで示現した。しかし、直後に米国で金利先高観から長期金利が上昇。これを受けて米株先物安が大きく下げると日経平均も敏感に反応してしまい、13時半頃にはマイナス圏へと落ちてしまった。やはりインフレへの警戒はなかなか解けないようで、日経平均は米国事情で上下に振り回されるナーバスな展開を強いられている。国内では大阪などが新型コロナの新規感染者急増で新たな局面を迎えている。視界不透明な相場はまだ続くだろう。

 個別ではトヨタ、オリックス、大和などが昨年来高値を更新。一方、日本製鉄など鉄鋼株は軒並み下落。良品計画、ヤマハ、タカラバイオなどが昨年来安値となっている。