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2022/08/18

 18日の市場は日経平均が反落。終値は前日比280円安の2万8942円で、2日ぶりに2万9000円台を割り込んだ。前日の米株安を受けて朝方から売りが先行する展開に。先物売りも手伝って9時30分頃には下げ幅が一時376円に達する場面があった。その後は小口の押し目買いが入り下値は安定したが、他に目立った買い材料が見当たらず、中国上海株安もあって日経平均は2万9000円台に1度も戻せず取引を終えている。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇などをきっかけに利食い売りが出てダウ平均は6日ぶりに反落した。小売大手ターゲットの決算が事前予想を下回ったことで売りが先行。その後は長期金利の上昇が進み一時300ドルを超える下げ幅を示現した。ダウ平均が直近5日間で1400ドル弱も上昇していたため反動売りが出やすい状況でもあった。一方、後場に入るとFOMC議事要旨の内容を好感して下げ幅を縮小。インフレピークアウト観測に支えられて下値は堅い印象だ。

 さて、東京市場は米国など外部からの支援材料が不在で上げ一服という1日に。日経平均が2万9000円台に入ったので短期的な達成感もあったようだ。ただ、この先の展望として景気は緩やかながらも回復に向かう流れなので、多少の押し目を交えながらも安定基調は保たれよう。4−6月決算発表が一巡して業績的な支えも確認できている。