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2020/12/11

 11日の市場は日経平均が続落。終値は前日比103円安の2万6652円だった。昨日の米株安や円高進行を受けて甘い値動きに。メジャーSQ通過で不透明要因はひとつ消化したが、米経済や新型コロナの内外の感染動向など先行き懸念が浮上し、週末ということもあって軟調気味となってしまった。一方、トピックスやジャスダック平均などは上昇しており、内容的には値上がり銘柄の方が勝っている状況。本日は日経平均寄与度の高いSBGの下げがやや効いてしまったようだ。

 昨日の米国市場は追加経済対策を巡る与野党協議難航が響きダウ平均は続落した。上院の共和党は超党派の議員が1日に提出した9000億ドルの経済対策案を支持しない方向とのことで、景気敏感株を中心に小口売りが優勢となった。また、足元で新型コロナによる死者数が過去最多を更新していることも重荷となった模様。一方でカネあまりも続いておりハイテク株の多いナスダック指数は反発。成長セクターにはまだ資金が向かっている。

 さて、東京市場は米国の経済対策の遅れや雇用情勢の悪化などから日経平均が続落する格好となったが、遅かれ早かれワクチン開発や接種が進むことへの期待がありあまり強く売る動きにはなっていない。ECBが追加金融緩和を実施したり、国内でも73兆円規模の補正予算が組まれる方向から、むしろまだ押し目買いの勢力の方が多い状況だ。本日はSBG1社で日経平均を90円近く押し下げてしまったが、これがなければ底堅い1日だったかもしれない。