トップページへ戻る

バックナンバー

2021/08/26

 26日の市場は日経平均が小反発。終値は前日比17円高の2万7742円だった。前日の米株高を受けて今日も買いが先行。日経平均は2万8000円の節目に近づく動きとなったが、米株高に反応した買いが一巡すると伸び悩み方向感を欠いてしまった。日経平均は先週に目先の下値を確認したばかりなので目立った売り物は出て来ないが、新規の買いが細っており2万8000円の節目を超えるにはもう一段の材料が欲しいところである。

 昨日の米国市場は景気敏感株に買いが入りダウ平均は小幅ながらも4日続伸した。米下院が向こう10年で子育て支援に3.5兆ドルを支出する予算案を可決。長期的な経済の下支えとなることが期待されて買いを集めていた。この日は長期金利が上昇したことも金融株の買いにつながり指数をけん引した。もっとも、ダウ平均は過去最高値に接近しており利食い売りで伸び悩む場面も。27日のジャクソンホール会議を前に様子見気分もやや強まっていた。

 さて、東京市場は全体的に材料不足のなか、昨日の米株高を織り込んだところで動きが取れなくなってしまった。きのう、おとといと日経平均の日足は上ヒゲを引く格好となっており先詰まり感がにじみ出てる。本日の東証1部の出来高は本年最低の7.3億株。出来高(実需)が増えてこないと上昇の勢いは戻ってこない。国内的には米国のような何かしらの政策的な材料が欲しいところだ。