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2023/01/20

 20日の市場は日経平均が反発。終値は前日比148円高の2万6553円だった。序盤は昨日の米株安の流れを受けて80円ほど売られるスタートとなったが、売り物が一巡すると10時以降はプラス圏に復帰。インフレや金利上昇に関する材料に耐久性が出てきているところを見せている。一方、上値を買う材料は乏しく値動きとしては2万6000円台のレンジを形成するような形に。残す1月相場はこのまま下値を固めるような落ち着いた展開となって行きそうだ。

 昨日の米国市場は底堅い労働市場の指標を嫌気してダウ平均は3日続落した。この日発表された新規失業保険申請件数が事前予想より減少していたことで雇用の底堅さを確認。インフレの主因のひとつである雇用コストが下がりそうにないことから利上げ継続懸念が広がった。一方で雇用は堅調でも利上げにより景気が圧迫されることは確かで、市場は将来の景気後退リスクを織り込むような状態に。ダウ平均は一時300ドルを超えて下げるなど不安定な動きとなっている。

 さて、東京市場はおとといの急反発、昨日の急反落を経て売り買いともに落ち着きを取り戻す状態に。米インフレ指標や日銀の金融政策など神経質な材料を消化しながらの相場で1月相場の材料のヤマ場は越えたことになる。悪材料に打たれ強くなってきておりここは下値を固める流れだろう。テクニカル的には下値10日移動平均線(2万6287円)に当面はサポートされそうだ。