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2024/04/10

 10日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比191円安の3万9581円だった。米国株に動きがなかったことや円安一服を受けて小口売りが先行。他に材料もなく日経平均は100円安〜200円安の水準で終日もみ合う展開となった。一部報道で日銀がインフレの根強さから早期利上げを実施する可能性と伝わったこともマイナスに。一方、下値には買いが張ってあり一定以上下げる雰囲気は見られない。今晩の米消費者物価指数の発表待ちといったところだろう。

 昨日の米国市場は再燃しかけているインフレへの警戒感からダウ平均は小幅ながらも続落した。最近の米経済指標の強さから長期金利が年初来最高水準まで上昇しており、投資家には当初見込んだ通りの利下げが行われないことへの懸念が広がっている。米国時間10日早々に3月の消費者物価指数の発表があり、これを見極めたいとして全般的に見送られる1日となった。半導体やハイテク株は業績が好調なためナスダック指数は小幅ながらも3日続伸している。

 さて、東京市場は終日マイナス圏の動きとなったが、個人を中心に下値を拾う動きがあり安いながらも安定感は見られる。日経平均の上値には25日移動平均線(3万9733円)が控えているが、トピックスはすでに同線上を回復しており強い抵抗線にはならないだろう。現状は1−3月の急ピッチな上昇局面に対し4月は高値圏でのもち合い的な局面。4万円に乗せるための日柄調整局面といえよう。