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2024/01/17

 17日の市場は日経平均が続落。終値は前日比141円安の3万5477円だった。前日の米国の主要株価指数は安かったが、1ドル=147円台に入った円安や米半導体株高が好感されて買いが先行。10時半頃には3万6239円(620円高)まで一気に買い進まれた。しかし、この急な大台乗せがかえって警戒されてしまい中頃以降は反対に値を消す荒れた動きに。中国株下落など外部要因もあってまさに高値波乱の状態。今日の行って来いの動きは目先の小天井を見た格好だ。

 昨日の米国市場は早期利下げ観測の後退からダウ平均は続落した。この日FRB理事が講演で利下げを急ぐ必要はないとの発言をしたことが長期金利上昇を招き、株式市場全体への売りにもつながった。ダウ平均の下げは一時400ドル近くに達するなど、最高値圏に近いこともあって主力銘柄中心に利益確定売りが出やすくもなっていた。昨年12月から利下げ期待で買ってきた相場もそろそろこれだけでは息切れ状態。ハイテク株の多いナスダック指数は7日ぶりに反落している。

 さて、東京市場は一気に買い過ぎた反動が表れ日経平均が3万6000円台に乗せた後は瓦解するように崩れてしまった。外国人の先物買いでここまで上げてきたが、本日は中国株安をきっかけに外国人が逆に手じまいに走り、高値で長い上ヒゲを引く陰線を示現した。まだ押しが浅いため上昇基調はしっかり維持されているが、すぐの3万6000円超えにはまだ無理があったように思われる。