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2020/08/24

 週明けの市場は日経平均が続伸。終値は前週末比65円高の2万2985円だった。序盤は様子見から小幅安の展開だったが、香港ハンセン指数が大きく上昇した10時過ぎからプラス圏に回復した。米国が新型コロナの新たな治療薬について特別に認可したと発表したのも買い安心感につながった。ただ取引参加者は少なく商いは極めて低調。東証1部の出来高7億株台は本年最低を記録している。

 前週末の米国市場はアップル株の大幅上昇もあってダウ平均は続伸した。米経済指標の改善で景気への過度な懸念が薄れ、景気敏感株が買い直されたことも相場を支えている。注目のアップルは前日に時価総額が初めて2兆ドルを突破。月末の株式分割で個人が買いやすくなることから先回り買いが流入し、この日も連日で上場来高値を更新している。1銘柄でダウ平均を170ドル近くも押し上げまさにアップル相場と化している。

 さて、東京市場は好調な米国株に後押しされて日経平均は続伸へ。ただ、2万3000円台に乗せると売りに押されて伸び悩む展開となった。上値の売り物を吸収する実需(出来高)が少なく上昇に勢いが出てこない。相変わらず国内の材料は乏しく、任天堂など一部の好業績銘柄に投資家の資金が集まる程度の賑わいであった。新興市場ではマザーズ銘柄の人気が際立っており、同指数は連日で年初来高値を更新。ジャスダック平均(市場)も持ち直してきており、再び新興市場が物色の中心となりつつある。