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2023/07/25

 25日の市場は日経平均が小反落。終値は前日比18円安の3万2682円だった。前日の米株高を受けて寄り付きは小高く始まったものの、国内で本格化する4−6月決算発表を見極めたいとの雰囲気や、今週の日銀の金融政策決定会合も気になり、目先筋の手じまい売りがやや優勢となってしまった。ただ、米経済に対する楽観的な見通しや堅調な国内景気を背景に実需売りはほとんど出ていない。トピックスは3連騰するなど、内容的には安定感ある相場となっている。

 昨日の米国市場は企業の好決算を期待した買いが続き、ダウ平均は2017年2月以来、6年5カ月ぶりとなる11連騰を記録した。株価水準は昨年2月以来の高さまで回復している。主力企業の相次ぐ好決算に加え、この日発表された7月の製造業の景気指標(PMI)が良好でマクロ面でも買い安心感が得られている。ダウ平均は直近までの10日間で1500ドル近くも上げた過熱感から一時売りに押される場面はあったが、最終的には強気の買いが勝って取引を終えている。

 さて、東京市場は日経平均が中頃に一時190円安と売られはしたものの下値には押し目買いが入り、結局は下値の堅さを示す1日となっている。下値はちょうど10日移動平均線(3万2452円)がサポートする格好に。一方で上値は25日移動平均線(3万2810円)が意識されて買い上げにくくもなっている。ただ、下値の強さやトピックスの動きから相場は上値を目指す流れで間違いなさそうだ。