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2024/01/15

 週明けの市場は日経平均が6日続伸。終値は前週末比324円高の3万5901円で連日でバブル後の高値を更新した。取引時間中は一時3万6000円の大台に乗せるなど、米ハイテク株がさほど上がらなくても株高の勢いは週をまたいで持続している。開始早々は高値警戒感などからマイナスとなる場面もあったが、9時半以降は売り物の少なさが確認できたようで、先物主導でみるみる上げ幅を広げていった。新NISA導入も追い風となっており需給はほぼ万全の状態にある。

 前週末の米国市場は目先の買い材料一巡などからダウ平均は3日ぶりに反落した。この日発表された大手金融機関の10−12月決算は悪くはなかったものの、発表のタイミングで目先筋の利食い売りが広がってしまった。強すぎた業績期待の反動が表れた格好だ。大統領が親イラン武装組織フーシの関連施設を攻撃したと発表したことも警戒売りにつながった。一方、12月の卸売物価指数が想定外に下落したことで下値は堅い。ナスダック指数は6日続伸となっている。

 さて、東京市場は年初から絶好調な展開となり本日はさっそく3万6000円台にも顔を出す状況だ。東証が中頃に「資本コストや株価を意識した経営」を上場企業に勧めるコメントを発表したことも外国人買いを促す結果に。台湾の選挙の結果も概ね市場には受け入れやすいものとなっており、株高を阻害する要因は現状、自ら作り出している過熱感くらいしか見当たらなくなっている。