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2024/02/08

 8日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比743円高の3万6863円で、先月22日に付けた終値ベースの昨年来高値を一気に更新した。昨日の米国株が高かったため買い先行のスタート。円安の動きもあってその後もじわじわと上げ幅を広げた。中頃には日銀の内田副総裁による「マイナス金利を解除してもどんどん利上げする環境にない」発言をきっかけに3万6956円(846円高)まで急騰。緩和姿勢の強調が改めてリスクオンのスイッチを入れたようである。

 昨日の米国市場は景気、企業業績の強さを改めて買う動きとなりダウ平均は続伸。3日ぶりに史上最高値を更新した。度重なる利上げに耐えてなお成長を維持する米経済への投資家の信頼度は高い模様。最近の雇用、製造関連指標やサービス、消費関連指標は安定感を示唆するもので、長期金利が低下したこともあって幅広く物色されている。多くの機関投資家がベンチマークとしているS&P500種指数も最高値を更新。5000の大台にあと5ポイントと迫っている。

 さて、東京市場は米株高と円安、そして日銀副総裁の金融緩和維持発言によって本年最大の上げ幅を記録した。ここ半月は高値圏でミニ三角もち合いとなっていた日経平均だがこれを受けて本日は見事な大上放れへ。トピックス指数、プライム指数も揃って昨年来高値を更新し、再び水準訂正相場が始まっている。上放れにより3万7000円台があっという間に迫ってきた。