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2021/08/18

 18日の市場は日経平均が5日ぶりに反発。終値は前日比161円高の2万7585円だった。前日の米株安や米経済指標の軟化を受けて小安く始まったが、直近4日間で650円近く下げていた反動からすぐに買い戻しが入ってきた。中国上海株が堅調に推移したこともあって上げ幅は一時200円を超える場面も。ただ、先物などの売り方の買い戻しが主で出来高は不足気味。昨日に緊急事態宣言の対象地域拡大や期間延長が決まったが、対策不足として市場では材料視されていない。

 昨日の米国市場は7月の小売売上高を嫌気してダウ平均は6日ぶりに反落した。朝方に発表された同指標が事前予想を下回ったことで景気鈍化懸念が台頭。新型コロナの感染拡大の影響が意識されたようである。また、ダウ平均はこのところ連日で過去最高値を更新しており、高値警戒感から目先筋の売りも出やすくなっていた。市場ではここまでの経済対策効果やワクチン接種による経済活動の拡大が一服しつつあるのではとの疑念も生じているようだ。

 さて、東京市場は日経平均が7月安値(2万7272円)に迫ってきたため売り方が躊躇したのか、本日は米株安にもかかわらずいったんの買い戻しという展開となった。日経平均の今期予想PERも昨日時点で12倍台と割安感が出てきており売り込みにくくもなっている。チャートでは上値25日移動平均線(2万7850円)が抵抗線化しておりひとまずここをクリアさせたいところである。