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2022/02/25

 25日の市場は日経平均が6日ぶりに反発。終値は前日比505円高の2万6476円で、1日で2万6000円の大台を回復した。ロシアによるウクライナ全面侵攻という最悪の事態を招きながらも、昨日の米国株が最終的に小反発したことで日本でも買い戻す動きが広がった。日経平均は直前5日間で1500円近くも下落しておりリバウンド狙いの買いも入ったようだ。ただ、事態は依然として不透明でロシアが首都キエフを目指す動きにあるうちは実需は戻らないだろう。

 昨日の米国市場はロシアによるウクライナ全面侵攻という悪材料がありながらもダウ平均は最終的には6日ぶりに反発した。直前までの5日間で1850ドルも下げていた上に、昨日も序盤から860ドル近くも値下がりしていたため、目先の売られ過ぎ感から下値で買い戻しが入ってきた。ウクライナ侵攻は最悪の結果だが材料としてひとつ明確になったためリバウンドの動きがいったん出たようだ。ただ、資源価格の上昇などから景気敏感株への売り圧力は依然として強い。

 さて、東京市場はウクライナ情勢の理想売りが一巡していったんはリバウンドの動きに入った様子。今後は全てロシア次第だがウクライナ政権の掌握が想定されており、そこまでは現実売りが来週以降続くものと思われる。資源・エネルギーの価格上昇で景気敏感株は当面売られやす地合いが続きそうだ。買い戻し一巡後の来週は再び下値2万6000円の攻防となるだろう。