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2020/07/16

 16日の市場は日経平均が反落。終値は前日比175円安の2万2770円だった。昨日の米国株は高かったものの日本はある程度先取りして昨日に上げておりほぼ反応はなし。2万3000円の大台を前にひとまず売っておこうという雰囲気が強かった。中頃に東京の新型コロナ感染者数が280台に膨れ上がると伝わると日経平均は下げ幅を拡大。収束の兆しが見えず改めて嫌気売りされる状態となった。

 昨日の米国市場はワクチン開発への期待感からダウ平均は4日続伸。6月10日以来、約1カ月ぶりの高値で取引を終えた。米で開発中のワクチン臨床試験で参加者全員にウイルスの抗体が生成されたことが判明。英国が開発中のワクチンでも良好な結果が出たと伝わり買いが継続した。大手金融の決算も良好でダウ平均は一時2万7000ドル台(428ドル高)に乗せる場面も。終盤は高値警戒感から伸びを欠いたが投資家の物色意欲はなお旺盛だ。

 さて、東京市場は国内に買い材料が見当たらず、この日は終日マイナス圏で推移する軟調な展開。東京のコロナ感染者数が最多を更新してしまい、2万3000円以上を買う理由が乏しくなっている状況だ。この日発表された中国の景気指標(小売売上高)が市場予想を下回ったことも響いた様子。ただ、それでも昨日の上げ幅の半分程度しか押しておらず基調そのものはまだ安定している。米国株が崩れない限り日本株の基調も崩れないだろう。