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2022/09/28

 28日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比397円安の2万6173円で、一時は2万6000円台を割り込む(630円安)場面もあった。昨日の米株安を受けて100円安でスタート。その後、米アップルがアイフォンの生産拡大を見送るとの報道が入り米株先物安が進行し、それにつれて日経平均も下値を広げてしまった。一方、短期的な下げ過ぎ感も意識されて終盤には下げ渋りへ。下値が2万6000円に届いたことで目先は売り方も攻めにくくなったようだ。

 昨日の米国市場は上げ止まらない長期金利の動きを嫌気してダウ平均は6日続落。3日続けて年初来安値を更新した。この日の長期金利は4%に迫るなど12年ぶりの水準まで上昇。午前中こそリバウンド的な動きで400ドル近く反発していたダウ平均だが、中期的な投資家の先安観は強いようで、午後になると再びマイナス圏へと落ちてしまった。下落率で先行していたナスダック指数は6日ぶりに反発したが、アク抜け感はなく全体の流れを変えるまでには至っていない。

 さて、東京市場は米金利上昇やアップルの生産下方修正といったネガティブな材料によって改めて売り込まれる展開に。米国を始めとする世界の景気悪化はまだ株価に織り込み切れておらず、歯止めのきかない金利上昇と相まって負のスパイラルにはまりそうな雰囲気にもある。もっとも、日経平均は節目の2万6000円に達し、目先的にはいったん下げ止まる流れとなるだろう。