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2021/12/09

 9日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比135円安の2万8725円だった。前日の米国株は続伸したが小幅だったため東京市場では気迷いのスタートとなった。昨日までの上げが急だったためやや慎重になっている様子も窺える。新型コロナ変異株オミクロンに対する過度な懸念は後退したが、まだ分からないことも多く消化には時間がかかりそう。2万9000円前後にはチャートの節目が多く、いったんはこの辺りで相場はもみ合いを続けそうだ。

 昨日の米国市場はオミクロン株の懸念後退を買う動きが続きダウ平均は小幅ながらも3日続伸した。この日ファイザーが、自社ワクチンの3回接種がオミクロン株にも有効であると発表したことが買い材料に。ただ、ダウ平均は直近2日間で1100ドル以上も上げており、高値警戒感から伸びは限定的となってしまった。それでも主要3大指数のひとつであるS&P500種は最高値更新まであと3ポイントと迫っており、各指数が最高値を奪回するのは時間の問題のように思われる。

 さて、東京市場は外部からの目立った支援材料がなく本日はマイナス圏でもみ合う展開となった。午前中に発表された中国の11月の消費者物価指数も予想の範囲内で材料とならず。後半は米株先物が軟調に推移したことでやや下げ幅を拡大。日経平均は25日〜200日移動平均線などチャート上の抵抗ポイントが集中する2万9000円を前に様子見の状態を強いられている。