2023/11/20
週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比１９７円安の３万３３８８円だった。前週末の米国株が小幅ながらも上げたことで買い先行のスタート。一時は２７０円近く買い進まれる場面があった。しかし、短期的な加熱感を警戒した利益確定売りに押され中頃以降はマイナス圏へ。９０年３月以来およそ３３年８カ月ぶりの高値水準だったが買いの勢いは続かなかった。米株高以外にこの日は買い材料がなく、３万４０００円の大台を前に足踏みする１日となった。前週末の米国市場は利上げ観測の後退が支えとなってダウ平均は小反発した。サンフランシスコ連銀総裁が講演で、経済見通しの不確実性から利上げを待つことも必要と述べ、追加利上げに慎重な姿勢を示したことが相場の支えとなった。長期金利は一時２カ月ぶり安値をつけるなど金利のピークアウト感は鮮明。ただ、このところのダウ平均は短期間にやや上げ過ぎの感があり上値は警戒感から重め。主要３指数は揃って小幅な上げにとどまっている。
さて、東京市場は週初から高値を探る展開となったが、早々に目先の限界を示したところで反落している。１１月相場は３万１０００円以下の水準からトントン拍子に値を戻し、ザラバベースで本日は６月１９日以来の年初来高値を更新。日米で長期金利がピークアウトしていることが素直に反映されている。トピックスの方がやや出遅れているため内容的な偏りはあるが、強基調にあることに変わりはないだろう。