トップページへ戻る

バックナンバー

2023/10/17

 17日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比381円高の3万2040円だった。前日の米株急伸を受けて日経平均は開始から400円を超える上げでスタート。その後も売り方の買い戻しなどで600円高まで買い進まれた。買い一巡後は上値が25日移動平均線や75日移動平均線に達したことが意識されて伸び悩み。ただ、国内企業の9月中間決算が円安や堅調な内需によって上ブレするとの期待があり、実需売りは乏しい状況にある。

 昨日の米国市場は本格的に始まった企業の7−9月決算を評価する買いが入りダウ平均は大幅続伸した。前週から7−9月決算発表が金融セクターから始まり、想定を超える好調さから業績を先回り買いする動きが広がった。FRBが次回のFOMCで政策金利を据え置くとの観測も相場の支えとなった。もっとも、中東の地政学リスクは相変わらずで両手を挙げて喜べる状態ではない。事態長期化は避けられそうになく、秋相場のリスク要因として居座り続けるだろう。

 さて、東京市場は米株上昇による心理的な安心感から買い戻す展開に。長期金利は高い水準にありながらも上昇はストップしており、さらにその状況で企業の業績が堅調であることから押し目買い有利の流れとなっている。中東情勢はリスク要因ながら地上戦前までの状態は一応織り込んでいる。今後は地上戦とそれによる第三国や勢力による介入などが読めないリスク要因となろう。