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2022/12/05

 週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比42円高の2万7820円だった。米国株の下げが限定的だったことや、前週末の下げが大きかった反動もあって、朝方に70円ほど下げた後は買い戻す動きが広がってきた。ただ、売り方の買い戻しが主で上値は限定的。トピックスはマイナスのままで推移するなど全体的には調整ムードのままとなっている。円相場が1ドル=134円台と企業の想定為替レート(135円)を超えた円高になっている点もやや重荷に。

 前週末の米国市場は強い雇用統計の発表を受けながらも長期金利の上昇が限定的だったことでダウ平均は小反発した。朝方に発表された11月の米雇用統計で雇用者が事前予想より増えたことが金利引き締め局面の長期化を連想させ、ダウ平均は一時350ドルも下げる場面があった。売り一巡後は長期金利があまり上がらなかったことを好感して買い戻す動きが活発化。ナスダックとS&P500種は戻り切れなかったが、ダウ平均はプラス圏に戻すなど底堅さも見せている。

 さて、東京市場は前週末に急落した反動が支えとなって本日は比較的底堅く推移したが、上値を買う主体が乏しく狭い値幅の中での動きを強いられた。チャート面では下値に75日移動平均線(2万7636円)があって心理的な支えとなっているが、この水準で積極的な買い手が少ないことはやや気がかりでもある。国内に材料がなく米国株の上昇など外部からの支援材料が欲しいところ。