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2021/07/26

 大型連休明けの市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比285円高の2万7833円だった。日本の連休中に米国株が連騰し、週末には最高値を更新したことが好感されて朝から買い戻しが広がった。東京五輪が今のところ目立った混乱がなく、日本選手のメダルラッシュもあってマイナスに働いていないこともひとつの安心材料に。一方、買い一巡後は新規資金の流入がなく、中国上海株の下落などもあって上げ幅を半分程度に縮めて取引を終えている。

 前週末の米国市場はダウ平均が4日続伸し史上最高値を更新した。株価が3万5000ドルの大台で終えるのは初めてのこと。主要企業の4−6月決算発表が本格化し、事前予想を上回る好決算が相次いだことが買い材料となった。企業業績の見通しも明るく新型コロナの感染再拡大で懸念されていた業績懸念が払しょくされたようである。この日も幅広く買いが入り、主要指数ではナスダック指数、S&P500種指数も揃って最高値を更新している。

 さて、東京市場は連休中の波乱もなく、むしろ米株高が復活したことを受けて買い戻す動きが広がった。まだ実需が入ってきていないため2万8000円辺りから伸び悩んでしまったが、目先のリスクオフの動きが止まったことで企業業績を再評価する向きも出始めている。ただ、国内の新型コロナの感染拡大が止まらずその動きはまだ限定的。五輪期間中は新型コロナの感染度合いがどうしても警戒されてしまうだろう。