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2023/08/31

 8月最後の取引となる本日の市場は日経平均が力強く4日続伸。終値は前日比285円高の3万2619円で今月2日以来の水準まで回復してきた。前日の米株続伸を受けてこの日も買いが先行。事前予想を上回った中国の経済指標(8月のPMI)もあって3万2500円という心理的な節目を一気に超えてきた。トヨタの生産回復という個別の材料も投資家心理をポジティブにさせ後場に入って一段と上値を拡大させている。トピックスは年初来高値目前まで達している。

 昨日の米国市場はFRBによる追加利上げ観測が一段と後退してダウ平均は4日続伸した。この日発表された8月のADP全米雇用リポートで雇用者が事前予想より増えなかったため、雇用コストインフレが和らぐとの見方が広がった。4−6月GDP改定値も速報値から下方修正され成長率が鈍っていることを示唆。これも追加の利上げ観測の後退につながった。ただ、短期的な上げ過ぎ感から終盤は上げ幅を縮小。長期金利の低下によって主要指数ではナスダック指数が一番伸びている。

 さて、東京市場は引き続き好調な外部環境に後押しされて日経平均がじわじわと上げ幅を広げる展開となっている。25日、75日両移動平均線をクリアしたことで買い方の回転が効きやすくなってきたのか、本日は取引時間中でも買いが継続してローソク足も3日ぶりに陽線を記録した。市場全体の基調は順調で、東証プライム上場全銘柄で算出される指数が年初来高値に迫っている。