2025/10/16
16日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比605円高の4万8277円で3日ぶりに4万8000円の大台を回復した。前日の米ハイテク株高に加え、この日は自民党と維新の会が連立協議に入るとの報道がプラス材料として働いた。連立が成立すれば「高市トレード」も復活するとの見立てで日経平均は後場に入っても高値を取る強い動きを見せていた。維新と対立的な公明党がいなくなったことも功を奏しているようだ。昨日の米国市場は米中貿易摩擦が多少の重荷となってダウ平均は3日ぶりに小反落した。トランプ大統領が中国に対し米国産大豆を買っていないなどと口撃したことがひとつの不透明要因となった。一向に解決の兆しの見えない連邦政府機関の一部閉鎖も上値を買いにくくさせている様子。取引序盤は利下げ継続期待などから400ドルほど値を上げる場面があったが結局は伸び悩んでしまった。一方、ハイテク株の多いナスダック指数は反発に転じている。
さて、東京市場は昨日の大きな反発で日経平均の短期的な底値は入ったとの見方が増えて買い戻す動きが活発化。米半導体株高もあるが、この日はSBG傘下の英アーム社の株価が上げていることが評価され、SBG株自身も大幅高となって日経平均をけん引。1社で日経平均を380円ほど押し上げている。終値としては過去2番目に高い位置で取引を終えており、高値更新が再び迫っている状況だ。