2025/12/30
2025年最後の取引となる本日の市場は日経平均が続落。終値は前日比187円安の5万339円だった。前日の米株下落を受けて取引序盤に300円を超える下げを一時示現したが、売り一巡後はじわじわと下げ幅を縮め押し目買いに支えられる動きとなった。一方、買い手も年末年始の休暇入り直前とあって少なくある程度戻したところでは上げ止まり。買い材料も不在で上値を積極的に買う主体は乏しい。市場には5万円台で年を越せれば御の字といった雰囲気もある。昨日の米国市場は貴金属先物の下落を嫌気してダウ平均は続落した。米シカゴ市場が銀などいくつかの金属先物の証拠金要件を引き上げると発表したことでこれらの手じまい売りが加速。つれて株式にもリスクポジションを落とす動きが広がったようだ。もっとも、これは心理的な要素が大きく大勢に影響を与えることはなさそう。年末で市場参加者も少なく薄い板の中で一時的に下げ幅を広げてしまった感がある。ナスダック指数もS&P500種指数も続落した。
さて、東京市場は大口投資家不在で弱含みのなか動意に乏しい1日となった。正月休みを前にポジションを積み増す理由もなく開店休業に近い状態。日経平均はチャート面で下値25日移動平均線(5万142円)にサポートされての値固め中。一方、トピックスは最高値まであと少しという距離ながらもたいした売り物も出ず安定的に推移している状態だ。新年は好需給を背景に最高値を奪回しそうである。