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2025/07/07

 週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比223円安の3万9587円だった。前週末の米国市場は独立記念日のため休場。代わって注目された欧州市場はトランプ関税に対する不透明感から全般的に軟調に終わった。このため買い手がかりの少ない中で日経平均は小口売りに押されるスタートに。トランプ大統領が貿易相手国に対し、新たな関税率を文書で一方的に通知するとしたことが重荷となっている。日本には20日の参院選の結果を待っての通知といった見方もあるが、立場の弱さは明らかで、ある程度の関税は受け入れざるを得ない状況だろう。トヨタやホンダの値動きが弱めに推移しているところにそれが表れている。日経平均の日足チャートは3日連続で陰線を引き、4万円が目先の心理的な抵抗ゾーンとなっている様子。直近で上放れた日数5日と同じ日柄で本日まで調整しており、明日以降そろそろ反発に転じないと当初の勢いが失われてしまう可能性がある。

 個別では前週末に今期見通しの下方修正を行った安川電が続落。ファナックなど関連銘柄にも売りが波及した。台湾の鴻海とEVの生産をめぐって協議を開始したと報じられた日産だが、好反応は朝方のみでその後は軟調に転じるなど抜本策とは見られていないようだ。一方、4−6月の出荷額好調が伝えられたディスコは反発。AI半導体需要の強さが貢献している模様。また、良品計画、スギHDなどが年初来高値を更新している。