2025/11/19
19日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比165円安の4万8537円で約1カ月ぶりの安値となった。前場は直近まで3日続落していた値頃感から先物中心に買い戻しが広がったが、後場に入ると中国が突如日本の水産物の輸入停止を決めたことで売りが膨らみマイナス圏へと落ちてしまった。中国からの嫌がらせは当分続くとの見通しで市場は警戒感から積極的な買いが入りにくい状態。ただ、中国リスク、金利上昇リスクの一方でハイテク株の値幅調整は一巡しつつある。昨日の米国市場はハイテク株に売りが出てダウ平均は4日続落した。じわりと米長期金利が上昇する中、先週より割高感の指摘されているハイテク株に利益確定売りが続き全体の足を引っ張った。特に明日に決算発表を控える中心的銘柄エヌビディアの下げが響き指数を押し下げている。また、金利上昇の余波で暗号資産の下げも鮮明に。この日は多少持ち直したがカネあまり的な相場は各方面で一服となっている。一方、米主要指数はすべて下値75日線に達し目先は下げ止まる可能性も。
さて、東京市場は中国リスクによる資金逃避が続き全般的に軟調な状態。高市政権発足時の熱狂は冷めつつあり、今はもてはやしていた財政出動すら長期金利の上昇を招くなど影の部分が表面化しつつある。チャート上では25日移動平均線を割り込んだままで陰線を継続。底打ち感は出ていない。11月相場で強かったトピックスも同じ状況にあり、しばらくは試練の展開となりそうだ。