2025/11/10
10日の市場は日経平均が反発。終値は前週末比635円高の5万911円だった。米政府機関の一部閉鎖が収束に向かう可能性が出てきたことから買い戻す動きが広がった。日経平均の上げ幅は前場から600円を超えてきた。一方、先物中心の買い戻しで個別株の売買はやや低調。トピックスの上昇率は日経平均の半分弱にとどまった。現状では上昇の勢いに翳りは出ているが、売り物は目先筋のものしか出てこず下げは続かない。好需給下の上げ基調に基本的な変わりはないようだ。前週末の米国市場は政府機関の閉鎖解除に向けた動きが民主党側から出てきたことでじわりと買い戻しが入ってきた。政府機関の一部閉鎖は10月から始まり現在は過去最長を記録中。政府職員の一時帰休、食料支援プログラムの中断、航空便の減便など様々な影響が続き、雇用統計など重要統計の発表も行われずにいる。この日はAI関連株への割高感からダウ平均も400ドルほど下げる場面があったが、先の民主党の動きからダウ平均は最終的にはプラスとなって取引を終えている。
さて、東京市場は日経平均もトピックスも短期的な値幅調整は先週で終えたようで、徐々に押し目買いの水準が切り上がりつつある。チャート上では下値25日移動平均線(4万9270円)がサポート線となっている。これは4月下旬から半年以続く今の相場の本命線で、今後も同線上をキープし続けるかが今の需給相場の分かれ道となろう。状況的に現在は押し目買い有利が続いている。