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2025/12/22

 週明けの市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比895円高の5万402円で5日ぶりに終値で5万円の大台を回復した。前週末の米国市場で半導体株が上げたことが材料となり日経平均は開始から900円近い上げ幅を示現した。その後は1000円を超えるまで上げ幅を拡大。半導体・ハイテク株はそこそこ調整していただけに少し新鮮な動きとなっている。一方、国内長期金利(10年債利回り)が26年ぶり水準まで上昇したことで中頃以降は上げ止まりとなっている。

 前週末の米国市場はハイテク株中心に買いが入りダウ平均は続伸した。米政府がAI向け半導体の対中輸出を認可する可能性が出てきたことで、主力であるエヌビディアの収益拡大が期待できることから同社株が大幅高となった。これにつれて他の半導体株も上昇。ハイテク株の多いナスダック指数が大きく上げて全体をけん引した。ハイテク株の持ち直しは来年に向けて明るい材料だ。常に割高感は伴うものの、その期待を上回る成長性はいまだに資金を惹きつけている。

 さて、東京市場は米ハイテク株高と1ドル=157円台まで達した円安が材料となって日経平均が今月2番目の大幅高に。これで再び25日移動平均線(4万9817円)を超えて上昇トレンドへと回帰している。トピックスは25日移動平均線上をキープし切った形となり短期資金の回転が効きやすくなっている。各方面で好循環が戻っており年末高の流れは一段と強まっているようだ。