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2024/04/30

 4月最後の取引となる本日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比470円高の3万8405円だった。日本の連休中の米国株がハイテク株中心に上げていたことから買い戻す動きが活発化。300円を超える上げで始まった日経平均は11時前に670円高まで上げ幅を広げて行った。連休中の円安(一時1ドル=160円)やその後の介入観測など為替は動きが激しかった割りに材料とはならず。ただ、先週末の日銀の緩和維持姿勢が評価されトピックスは大幅高となっている。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇一服が材料となってダウ平均は続伸した。米長期金利は先週末におよそ5カ月ぶりとなる4.7%台に乗せていたが、この日は4.6%台の水準に落とし市場の警戒感を緩めている。さらに、投資判断引き上げのあったアップルや、中国で運転支援機能実用化への期待が高まったテスラの急騰が投資家心理を明るくさせている。一方、5月1日にはFOMCの結果発表があり、議長の発言も踏まえ上値追いには少し慎重となっていた。

 さて、東京市場は大型連休の谷間ながらも動きは活発で全体は大きく戻す展開へ。日経平均は75日移動平均線(3万8230円)を、トピックスは25日移動平均線を明確にクリアし、底打ち確認から上昇トレンド回復へひとつ歩みを進めている。介入があっても基本的な円安トレンドは不変で再び1ドル=160円台へ乗せてくるだろう。日銀の緩和姿勢が変わらなければ株式も回復基調を維持しそうだ。