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2023/06/22

 22日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反落。終値は前日比310円安の3万3264円だった。前場は前日の米株安を受けて小幅のマイナス圏で往来する模様眺めの相場となった。先物が売られる割りに現物株は全般的に底堅く、上場全銘柄で算出される指数トピックスが一時年初来高値を更新するなど内容的には悪くなかった。しかし、後場に入ると再び先物売りが強まりじわじわと下げ幅を拡大。来月の投信の分配金捻出のための換金売りを意識した売りが出ているとの指摘もある。

 昨日の米国市場はFRB議長の議会証言を受けてダウ平均が3日続落した。パウエル議長の議会証言は「物価上昇率の目標は2%で道のりはまだ遠い」との内容。年内の利上げとして0.25%を2回行うことが適切との認識を示した。これにより長期金利が上昇して主要指数は総じて続落。特に金利上昇に弱いハイテク株の下げが目立ち、年初来高値圏ということもあって同種の銘柄の多いナスダック指数が一番の下落率(1.2%)となっていた。

 さて、東京市場は米株安を跳ねのけて独自の強さで逆行高するパターンが多かったが、本日は久々に米国株以上の下落率となって自律的な調整の様子をうかがわせている。ここ1週間の値動きで見れば高値圏で横ばい方向の日柄調整に入っていると見てよさそうだ。日経平均は6月に入って1度も10日移動平均線(3万3201円)を割り込んでおらず、明日はここが支持線となるか試す展開となりそうだ。