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2022/10/18

 18日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比380円高の2万7156円だった。前日の米株急伸を受けて400円超えの上げでスタート。一気に2万7000円台を回復した。その後は国内の買い材料が少なく様子見の展開となったが、昨日の下げをしっかり埋めているため、需給は案外悪くないとの見方が広がっている。上値は200日移動平均線(2万7254円)や75日移動平均線(2万7464円)があって目先はここらが抵抗ゾーンとして意識されている。

 昨日の米国市場は主要企業の良好な決算に安心感が生まれてダウ平均は大幅反発した。この日発表したバンカメの決算が事前予想を上回り企業業績に対する過度な不安が和らいだ。また、英政府による減税政策撤回の発表も金融市場の混乱解消につながり買いを入れやすくさせている。長期金利は高止まりしたままだがこの日はドル高が海外市場で一服したこともプラス要因に。大きく売り込まれていたナスダック指数はダウ平均の倍近い上昇率を演じていた。

 さて、東京市場は徐々に打たれ強さを示し始めているようで下げよりも上げる方向に株価が振れやすくなっている。今月は日経平均が移動平均線に上値を抑えられるパターンが続いているが、下値の方は切り上がり傾向にあって、米国株次第で上振れ余地が出て来るかもしれない。一方、1ドル=149円台に入った円安は今のところ相場の材料にはなっていないようだ。