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2020/11/18

 18日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比286円安の2万5728円だった。前日の米株安や1ドル=104円台割れ寸前まで進んだ円高を受けて売りが先行。寄り付きから2万6000円の大台を割り込んだ。その後は下げ渋る動きになったが、東京都の新型コロナ新規感染者数が過去最多更新と伝わると14時過ぎから一段安へ。日本でもコロナが警戒要因として急浮上してきた。

 昨日の米国市場は事前予想を下回った小売売上高が嫌気されてダウ平均は3日ぶりに反落した。小売売上高は政府の経済対策の効果切れや新型コロナの感染拡大が反映されたようで景気回復懸念が生じている。ダウ平均が前日に9カ月ぶりの最高値更新となったことも目先の利食い売りを促したようだ。ダウ平均は下げ幅を一時400ドル超に広げる場面があったが、ワクチン開発期待などからじわりと値を戻して引けている。

 さて、東京市場は前日に心理的な節目の2万6000円を約29年ぶりに回復したほか、今月に入ってからの上げ幅が3000円を超える過熱感から手じまい売りが出やすかった。そこに東京都の新型コロナ感染者数急増が加わったことで目先の調整入りは避けられない状況に。感染第3波はかなり規模が大きくなりそうで、ここに来て市場に対する強い上値圧迫要因となりそうだ。日経平均も目先は2万6000円が高値となるだろう。