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2020/05/26

 26日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比529円高の2万1271円で、3月5日以来、およそ2カ月半ぶりの水準まで回復してきた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が全面解除され、経済活動再開の期待が高まった。大規模な経済対策が検討されていることも投資家心理を上向かせた。先物では外国人の売りポジションが高く積み上がっており、その買い戻しが一気に入ったことも本日の2万1000円台乗せに貢献している。

 昨日の米国市場はメモリアルデーのため休場。代わって注目された欧州市場はドイツの経済指標の改善を好感して同国指数を中心に3%近い大幅高を演じた。ドイツの減税措置も株価上昇に一役買ったようである。株式市場は世界的に一段と回復傾向を強めている。

 さて、東京市場は緊急事態宣言解除と経済対策を買う動きが一段と強まり日経平均が2万1000円の大台を回復した。米バイオ企業が新型コロナのワクチン候補でヒト治験を始めたと発表し、米株価指数先物が大幅に上昇したことも相場の支えとなった。売り方の買い戻しが中心だが相場に勢いがあり、持たざるリスクを感じて買い参加する向きも増えつつある。現状は業績見通しなどバリュエーションを用いて判断することが困難なため、IT関連、バイオ関連、経済対策関連など値動きの良いテーマ株や、全体の底上げを念頭に出遅れ株を集中して物色する傾向を強めている。