2020/11/19
19日の市場は日経平均が続落。終値は前日比93円安の2万5634円だった。前日の米株安や高止まりする円相場が意識されてこの日も手じまい売りが先行。国内の新型コロナ感染者増が勢いを増していることも心理的な圧迫要因となり、中頃には250円安まで下値を広げる場面があった。ただ、売り物は先物中心で現物株は終盤にかけて徐々に持ち直しの動きへ。結局トピックスは小反発に転じるなど目先の値幅調整は一巡しつつあるようだ。昨日の米国市場は新型コロナ感染拡大を警戒してダウ平均は続落した。朝方はコロナワクチンの早期実用化期待から140ドルほど上げる場面があったが、米国での感染拡大による景気の不透明感が徐々に意識され、最近上昇が目立っていた銘柄を中心に売りが優勢となってしまった。ダウ平均は取引終了にかけて下げ幅を拡大。上値の重さも意識され結局この日の安値圏で終えている。
さて、東京市場は日本や世界で新型コロナ感染が急拡大していることから景気下押しリスクが意識され、本日も主力株を中心に売りが優勢となった。一方、東京都の感染者数が500人を超えた伝わった14時過ぎからは徐々に持ち直すなど、先行してこれを織り込んでいた様子もうかがえる。指数ではトピックス、東証2部指数、マザーズ指数がプラスに転じ、下値抵抗力のあるところを見せている。明日は3連休入り前の週末で動きは乏しいだろうが、下値の堅さは確認済で安定した動きとなりそうだ。