トップページへ戻る

バックナンバー

2020/12/04

 4日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比58円安の2万6751円だった。前日の米国株は上昇したものの、取引開始前に正式に伝わったワクチン供給規模縮小が重荷となってマイナス圏でのスタートに。その後は中国株の下げや円高などもあって弱含みのまま推移。今晩の米11月の雇用統計を控え結果を見極めたいとする向きも多かった。もっとも、下値は押し目買いに支えられて下げは限定的。トピックスは続伸するなど依然として先高期待の方が勝っている様子。

 昨日の米国市場は追加経済対策の早期成立期待からダウ平均は3日続伸した。米与野党代表が追加経済対策で協議を再開すると報じられ、午後に入って上げ幅を200ドル超えに拡大する場面があった。一方、ファイザーが開発中の新型コロナワクチンが計画した規模で年内は供給できない(半減)と一部で伝わり、大引けにかけて上げ幅を縮めている。そんな中でもハイテク株には押し目買いが入り、ナスダック指数は2日ぶりに最高値更新へ。

 さて、東京市場は円高、週末、雇用統計など手がけにくい状況のなか日経平均が小幅安となった。2万7000円の大台を前に当然の足踏みであろうが、材料株中心に物色意欲は強く全般底上げ基調に変わりはない。菅首相が夕方からの会見で追加経済対策について言及するとされており、コロナ感染拡大で景気が下振れする分はカバーされると見ているようだ。来週も買い方優勢の展開が続こう。