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2022/03/30

 30日の市場は日経平均が反落。終値は前日比225円安の2万8027円だった。本日は3月決算銘柄の配当落ち日で、配当落ち分(236円)を考慮すると実質10円程度の小幅安にとどまっている。前日の米国株は上昇したが、期末の配当取り需要がなくなった本日はマイナス圏で推移する状態に。首相と日銀総裁が急遽会談する伝わり、円安是正への思惑から1ドル=121円台まで円高に振れたことも重荷となったようだ。目先は2万8000円台前半が上値ゾーンとなるだろう。

 昨日の米国市場はロシアとウクライナの停戦協議の進展を期待してダウ平均は4日続伸。2月10日以来の3万5000ドル台回復となった。ロシアがこの日、キエフ近郊での軍事活動を縮小すると発表。停戦交渉が進むとの見方が一部で出て買い戻す動きが広がった。原油相場も下げて消費後退懸念が和らぎほぼ全面高の展開となっている。金利低下でハイテク株の多いナスダック指数も上がり、およそ2カ月半ぶりの高値水準まで買い進まれた。

 さて、東京市場は日経平均が配当落ち分をほぼ埋める底堅い展開に。期末特有の需給状況といえばそれまでだが、3月期末を2万8000円前後で迎えられそうなことは安心材料だろう。原油高、円安と外部環境も大きく動いた3月相場だが、それぞれ一定の水準まで達したため、当面はボラティリティ(変動率)も下がって落ち着いた動きに入ってくることが予想される。