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2022/10/06

 6日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比190円高の2万7311円で、9月21日以来の水準まで回復してきた。前日の米国株は安かったものの下げは小幅で、その後の時間外取引の米株先物が堅調に推移していたことから、この日は朝から強含みの展開となった。米国で半導体株が上昇したためこちらでも同様のセクターが上げをけん引。日経平均は順調に上げ幅を広げ200日移動平均線(2万7316円)付近まで達している。

 昨日の米国市場は短期的に上げが急ピッチだった反動でダウ平均は3日ぶりに反落した。ダウ平均は直近2日間で1600ドル近くも上昇しており、好材料不在のこの日は朝から目先筋の手じまい売りが先行した。雇用関連指標が強かったこともあって利上げ懸念が生じ、下げ幅は一時400ドルに達する場面もあった。ただ、9月相場の調整で売り物はかなり薄れており、後半相場はじわじわと下げ幅を縮小。需給が安定してきている様子がうかがえる。

 さて、東京市場は米株安にもかかわらず日経平均が一段高を演じる意外高の1日となった。25日、75日、200日移動平均線が集中する2万7300〜400円のゾーンに軽々と達している。週末の米雇用統計や3連休入りを控えてこの抵抗帯を明日にクリアできるかは微妙だが、思いのほか売り物が消化されている点は今後の下値不安を薄れさせている。