2023/01/04
新年最初の取引となる本日の市場は日経平均が反落。終値は前年末比377円安の2万5716円で、昨年3月15日以来、9カ月半ぶりの安値となった。新年早々から米国がハイテク株主体で下げている流れで売り先行の展開に。一時は430円ほど下げる強めの下げとなった。じわりと円高が進んでいることも重荷となって目立った買いが入らない状況。ザラバ安値は昨年10月安値(2万5621円)を割らなかったが、アク抜け感に乏しく下値の見極めが難しいところである。昨日の米国市場はアップルとテスラの下げが響きダウ平均は小幅に続落した。アップルは部品納入業者に対して生産縮小を要請したことが、テスラは10−12月期の販売台数が事前予想を下回ったことがそれぞれ嫌気された。今年は米国の利上げが継続される見込みで景気後退を意識した相場が続きそうな雰囲気。ダウ平均は午後に下げ渋る動きとなったが上値は重かった。ハイテク株の多いナスダック指数やS&P500種指数もそれぞれ続落している。
さて、東京市場は新年を迎えながらも雰囲気は昨年12月の重苦しさを引きずったままとなっている。本日は日経平均が窓空けで2万6000円台を下回り2022年のボックス下限ゾーン(2万5500円辺り)に突入したが、内外の金利上昇や景気後退懸念など悪材料を織り込み切れていないだけに、動いても打診買い程度しかできない状況。本腰の買いを入れにくい悩ましい新春相場となっている。