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2021/10/26

 26日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比505円高の2万9106円で4日ぶりに2万9000円台を回復した。前日の米国株が主要3指数揃って上昇したことが好感されて朝から買い戻す動きが活発化。米国でハイテク株や半導体株が高かったため、指数寄与度の大きいこれらのセクター中心に一段と買いを集めていた。日経平均は25日移動平均線(2万8905円)を超えてトレンド回復へ。ただ、株高が米国頼みなだけに持続性にはやや疑問符がつくところもある。

 昨日の米国市場は主要企業の好調な決算が続くとの期待からダウ平均は2日連続で最高値を更新した。事前予想を上回る7−9月決算が続いており、主要500社の中では8割以上で利益が上振れしている。バイデン政権の推す子育てや教育支援、気候変動への関連法案の協議が進展する方向にあることも材料視されている。ダウ平均は序盤に下げる場面があったが、好調な企業業績がインフレ懸念をはねのけて株価上昇を促している。S&P500種もこの日は最高値を更新した。

 さて、東京市場は主要指数が相次ぎ最高値を更新した米国株に刺激されてリスクを取る動きが戻り、日経平均は一気に2万9000円台を回復した。東京都の新型コロナの新規感染者数が本年最低を連日で更新していることも後押し材料に。衆院選で自民党が単独過半数を取れる見込みとの一部報道も安心感を誘った。好調な米国株が引っ張る形で再び2万9000円台を固めようとしている。