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2020/07/20

 週明けの市場は日経平均が3日ぶりに小反発。終値は前週末比21円高の2万2717円だった。ワクチン開発への期待から小高く始まったが、主力投資家の買い手不在で上値の重さが次第に意識される展開に。10時過ぎには一時マイナス圏へと落ちてしまったが、後場には日銀がETF買いを入れているとの思惑で再びプラス圏へと持ち直している。今週は3営業日にとどまるため積極的な動きは見込めそうもなく、方向感なく推移する時間帯が続きそうである。

 前週末の米国市場は米消費の減速懸念からダウ平均は小幅続落した。この日発表された7月の消費者態度指数が事前予想を下回り見送りムードが広がった。16日の新型コロナ新規感染者数が過去最多を更新するなど、米経済の正常化が遅れるとの懸念も根強く残っている。一方、IT・ハイテク株の多いナスダック指数は早くも反発。この日はバイオ関連が同指数を引っ張ったようである。

 さて、東京市場は目立った買い材料の見当たらないなか、日経平均は終日もみ合う方向感のない動きとなった。今週は立ち合い日数が3日しかなく売り手も買い手もポジションを傾けにくいところ。個人を中心に中小型の材料株を物色する程度で、指数が大きく動く状況にはないだろう。新型コロナの国内感染者がどんどん増えており、この夏相場は上値の重い展開が続きそうだ。本日の東証1部の売買代金は1.6兆円と1カ月ぶり低水準。夏枯れ商状となっている。