2021/05/07
7日の市場は日経平均が小幅続伸。終値は前日比26円高の2万9357円だった。米国株が最高値を更新するなど外部環境がプラスに働くかと思われたが、前日に急伸した反動から序盤は意外にも小安いスタートに。緊急事態宣言の期間延長も上値を抑える要因となったようだ。一方、売り一巡後はじわじわと景気回復を見越した押し目買いで切り返し堅調な足取りに。週末ということもあって活発な上値追いはなかったが、自然体で2万9000円台を維持できるようになっている。昨日の米国市場は雇用指標の改善を受けてダウ平均は4日続伸。2日連続で史上最高値を更新した。朝方発表された新規失業保険申請件数が事前予想より少なく景気敏感株中心に買いが広がった。米主要500社の1−3月決算も前年同期比50%増となる見通しで事前予想を大きく上回る状態。強固なファンダメンタルズをベースにこの日も買いが入り続け上昇基調を強めている。一方、長期金利は落ち着いた動きとなりナスダック指数は5日ぶりに反発した。
さて、東京市場は大型連休中の波乱懸念も杞憂に終わり、回復する世界経済にフォローアップされるよう底堅い足取りとなっている。チャート上では上値25日移動平均線(2万9410円)が意識され伸びを欠く場面があったが、先週までで売り物が一巡しており薄商いでも崩れる心配はなさそうだ。ただ、国内でも新型コロナの感染拡大が続いており、5月相場もこれに一喜一憂する展開となりそうだ。