2023/09/12
12日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前日比308円高の3万2776円だった。前日の米株高を受けて開始から200円を超える上げでスタート。その後はいったん前日終値近辺まで値を落とす場面があったが、中頃以降は円安進行などから再び持ち直し、今度は300円超の上げ相場へと発展していった。日本の長期金利は一時0.72%と昨日より上げていたが、その後下げに転じたことで目先は織り込み済み。日経平均は昨日の安値で目先底打ちとなった模様。昨日の米国市場は追加利上げへの警戒感が和らぎダウ平均は3日続伸した。米主要紙が「FRBの一部高官が過度の金融引き締めの弊害を懸念し始めている」と報じたことが材料となりハイテク株中心に買いが広がった。景気敏感株にも買いが入ったが上値では戻り売りもあり伸び悩む場面も。13日の8月の消費者物価指数の発表を控えて様子見の投資家が多かった。個別ではアップル、テスラ、メタ、クアルコムなどハイテク株の主力どころが上げて安心感をもたらしている。
さて、東京市場は日経平均が3日続落していた反動もあってこの日は買い戻しが優勢となった。円安、米株高と外部環境も落ち着き押し目買い有利の展開に戻っている。市場はトピックス指数や東証プライム指数が示すように10日移動平均線すら割り込まない堅固な基調にある。目立った買い材料がないため上げに弾みがつかないが、回復に向かう今期業績に支えられた安定上昇基調は続きそうだ。