トップページへ戻る

バックナンバー

2024/02/07

 7日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比40円安の3万6119円だった。前日の米国株は主要3指数が揃って上げたものの、半導体株の下げと1ドル=147円台に進んだ円高が嫌気されてマイナスのスタート。先物へのまとまった売りで何度か3万6000円台を割り込む場面があったが、すかさず押し目買いが入って大台へ戻す打たれ強さを見せている。決算の良かったトヨタが連日で大幅高となって投資家心理を下支え。プライム市場は値上がり銘柄数の方が上回っていた。

 昨日の米国市場は緩やかな長期金利の低下が支えとなってダウ平均は反発した。最近は雇用統計など雇用関連指標の強さが目立っていたが、これに連れた米長期金利の上昇が一巡し、反対に低下に向かっていることが好感されたようだ。それでも半導体株の下げなどでダウ平均が伸び悩む場面があり、高値警戒感もあって全面的に強いというほどではない様子。今年の利下げ路線は間違いないようだが、現状は予想される利下げペースの見極めがつかないことが気迷いを生んでいる。

 さて、東京市場はせっかくの米株高にも日経平均の動きが重く、まだ1月に急騰したツケが残っているかのような状態だ。上場全銘柄で算出される指数トピックスは安定しており本日はほぼプラス圏で推移。薄く広く市場に資金が入っていて全体としての基調が安定している様子が伝わってくる。日経平均は3万6000円辺りでのもち合いを経ながら再上昇のための準備をしているものと思われる。