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2020/04/09

 9日の市場は日経平均が5日ぶりに小反落。終値は前日比7円安の1万9345円だった。朝方は前日の米国株が大幅反発した流れを引き継ぎ小幅上昇して始まったが、日経平均の最近の上昇ペースが急だったこともあり、次第に戻り待ちの売りが優勢となった。国内でも新型肺炎感染拡大が止まらず影響が一段と懸念される状況。日経平均は中頃に一時200円近く下押す場面があった。

 昨日の米国市場は新型コロナウイルスの感染拡大が近く峠を越えるとの見方が広がりダウ平均は800ドル近い反発となった。株価水準は先月11日以来約1カ月ぶりの高さ。民主党で急進的なリベラル政策を掲げていたサンダース氏が米大統領選から撤退すると発表したことも買い材料に。また、原油の大規模な協調減産の観測も一部で出ており、原油先物相場(WTI)が大幅に上昇したことも相場を後押しした。

 さて、東京市場は一部で好転する外部環境に支えられ、日経平均は下げはしたものの1万9000円台をキープ。国内で新型肺炎の感染者が急増する状況ではありながら下値の堅さを見せている。OPECプラスの会合で協調減産が話し合われており市場の一部には合意への期待が下値を売りにくくさせているとの観測もある。一方、ケイ線面では日経平均は本日で3日続けて25日移動平均線超えを維持。トピックス、東証2部指数、ジャスダック平均も同線を超えてきており、短期的ではあるが急落トレンドが全体的に一服している様子がうかがえる。