2022/12/08
8日の市場は日経平均が続落。終値は前日比111円安の2万7574円で、先月10日以来、約1カ月ぶりの安値となった。前日の米国市場でハイテク株が下げたことからこの日も売り先行の展開。円相場が1ドル=136円台に上昇していることもマイナスに働いた。一方、政府が寄り前に発表した7−9月GDPは年率0.8%のマイナス成長となったが、想定内の結果で材料視する向きは限られた。現状は買い材料に乏しく2万7000円台でもみ合う相場が続きそうだ。昨日の米国市場は長期金利の低下に支えられてダウ平均は小幅高となった。直前までのダウ平均は2日間で800ドル以上も下げていたことから値頃感による買いが入ってきた。市場の関心は週末の物価指標や来週のFOMC(利上げ幅)に移っており、現時点で積極的に売買する向きは限られている。長期金利が3.4%と9月以来の低水準となったこともプラスに働いたが、裏を返せばそれだけ景気が悪化する見通しでもあり、ナスダック指数などは小幅ながらも4日続落している。
さて、東京市場は本日もさえない展開となり日経平均が節目の2万7500円を一時割り込むような展開に。ただ、このところの下げで売り物も限定されてきており一気に崩れる雰囲気はない。下値75日移動平均線(2万7584円)を若干割り込んだが、長い下ヒゲを引いてこの水準で抵抗力のあるところも見せている。トピックスは同線上を維持しておりいったんは反発する頃合いであろう。