2022/03/31
3月最終日となる本日の市場は日経平均が続落。終値は前日比205円安の2万7821円だった。昨日の米国株下落を受けて売り先行のスタート。ロシアとウクライナの停戦協議が思ったほど進まなかったことも売り要因となった。一方、売り一巡後は米国がインフレ対策として石油備蓄の放出を検討と伝わり日経平均は下げ渋りる場面も。もっとも、明日は日銀短観など注目の経済指標の発表が控えており、終盤は再び手じまい売りに押されてしまった。昨日の米国市場は原油高やウクライナ情勢が改善しないことを受けてダウ平均は5日ぶりに反落した。直前までの4連騰で900ドル以上も上げた反動もあったようだ。ロシアとウクライナの停戦協議は一定の進展はあったものの道筋は非常に不透明で長期化の様相。ロシアの攻撃は東部で激化しており事態の混沌化は依然避けられない状況だ。もっとも、このたびの原油高への耐性は欧州や日本に比べ米国は軽微な部類。下値は比較的浅く堅調な面ものぞかせる。
さて、東京市場は日経平均が上値200日移動平均線(2万8255円)に達したところで約1週間ほど伸び悩む展開となっている。チャート面では昨年12月に同線を割り込んでからここが概ね上値抵抗線となっており、戻りのひとつのメドと言ってもいいだろう。ウクライナ情勢が現状より劇的に改善する様子は感じられず、インフレもすぐに収まる気配はないことから戻り一巡の可能性が高い。