トップページへ戻る

バックナンバー

2020/08/18

 18日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比45円安の2万3051円だった。米商務省が中国ファーウェイ製品を事実上の禁輸措置としたことで米中対立激化を警戒する動きとなった。売り一巡後は中国株の戻りに合わせて日経平均も下げ幅を縮小。日銀のETF買いの思惑もあって2万3000円割れは一時的なもので収まっている。

 昨日の米国市場は追加経済対策の与野党協議停滞を嫌気してダウ平均は反落した。この政策の成立が9月にずれ込むとの見方が景気敏感株などへの売りを誘ったようである。また、貿易問題をめぐる米中の閣僚協議が延期されたことも重荷に。一方、コロナ禍でも業績を伸ばすハイテク株人気は強く、これらの採用が多いナスダック指数は6日ぶりに最高値を更新。米国でも物色の二極化が進んでいる様子。

 さて、東京市場は本日も買い材料不在で日経平均は1日の大半をマイナス圏で推移した。先週一気に2万3000円台へ乗せた勢いは止まり外国人の動きもストップ。東証1部の出来高は2日連続で10億株を割り込むなど、お盆休み明けなのにまるでお盆の最中のような薄商いだ。もっとも、閑散に売りなしと言うように2万3000円絡みの売り物は目先的に吸収されたようで、出来高が減っても株価は下がりにくくなっている。トピックスは小幅ながらも反発しており値幅的な調整はこの2日間で一巡した可能性も。円高の動きは気になるが2万3000円台を固める流れは続いている。