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2022/01/24

 週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比66円高の2万7588円だった。前週末の米国株の急落を受けてこの日も朝から売りが先行。一時は300円を超える下げとなったが、米株安は先週末にある程度織り込んでおり売り一巡後は値を戻す展開に。ここ数日ほど下値が2万7000円に近づくたびに買いが入り下げにくくなる図式ができている。一方、国内の新型コロナ新規感染者数が記録的な伸びとなっており、プラス圏に戻しても上値の重さは相変わらずだった。

 前週末の米国市場はネットフリックス株の急落を受けてダウ平均は大幅に6日続落した。6連敗は2020年2月以来約2年ぶりの記録。この日発表された動画配信大手ネットフリックスの決算が事前予想を大幅に下回ったことで同社株が急落。他のハイテク関連株にも売りが波及してナスダック指数は3%近い急落商状となった。FRBの利上げ前倒し懸念もあり景気敏感株も引き続き売られている。早期利上げを織り込む格好で米国株は調整を一段と深めている。

 さて、東京市場は今週も米インフレ(金利上昇)、新型コロナ感染爆発といった2大悪材料に押される展開。どちらも当初予想を上回るペースで悪化しており追加で相場に織り込まざるを得ない状況となっている。一方、2万7000円を割り込むまでではないようで、時間外取引の米株先物高もあって底堅さも出始めている。目先はリバウンドに向かいやすい流れにあるようだ。