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2022/06/23

 23日の市場は日経平均が小反発。終値は前日比21円高の2万6171円だった。前日の米国株は小幅に下落したが、日本株は昨日に先行して織り込んでいたため序盤は買い戻しが入る展開となった。一時は250円近い上げ幅まで示現したが、実需の伴わない戻りで10時過ぎからはあっという間に前日終値近辺まで落ちる弱い動きとなっている。円相場は1ドル=136円台を付けたあとは動きが止まり本日の材料とはなっていない。

 昨日の米国市場はFRB議長の議会証言を受けてダウ平均は小反落した。この日午前に行われた同議長の証言は想定以上のタカ派的内容ではなかったが、今後も市況に応じて躊躇なく利上げを進める姿勢を示したことで警戒感は解けなかった。証言通過で一時アク抜け感から200ドルを超えて上げる場面があったが、最終的には利上げのピークが見えないとして売りが優勢となってしまった。議長が今後の景気後退に関して完全に否定しなかったことも重荷に。

 さて、東京市場は日経平均が3日続けて2万6400円台まで上値を伸ばすものの、いずれも終値では下げてしまう上値の重い展開となっている。欧米や中国などの景気の見通しが芳しくなく、インフレと金融引き締めで夏場には一時景気が落ち込むのではないかとの見方も出てきている。利上げ継続中の状態ではなかなか上値を追えないのが実情だろう。明日ももみ合う展開が予想される。