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2022/12/15

 15日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比104円安の2万8051円だった。前日の米国株が利上げ長期化観測によって下げた影響で160円ほど下げてのスタートに。しかし、売り物は続かずその後は下値安定の堅い展開となった。もともとこの程度の材料は概ね織り込み済みで、かえって2万8000円辺りの節目の堅さが確認できたともいえる。一方、上値を積極的に買う材料もなく、年内相場は狭いレンジでもみ合う可能性が出始めている。

 昨日の米国市場はFOMCの結果を受けてダウ平均は3日ぶりに反落した。この日の会合でFRBは来年の政策金利見通しを4.6%から5.1%に引き上げた。利上げ幅は0.5%と想定通りだったが政策金利が上方修正されたことで目先筋の手じまい売りが膨らんだ。来年から通常の0.25%の利上げを行うと5月まで利上げ局面が続く計算となり想定より引き締め局面が長引くことにもなる。もっとも、一時400ドル下げていたダウ平均は下げ幅を縮小するなど下値は堅かった。

 さて、東京市場は米国の消費者物価、FOMCと2大材料をこなし、それぞれプラスとマイナスの結果に動きが取れなくなっている。日経平均は下値25日移動平均線(2万7971円)や心理的な節目2万8000円がサポートゾーンとして機能しており、当面はここを起点に底堅くは推移できる。後は好材料待ちといった状態で、年内相場に関しては個別物色に重心がシフトしそうだ。