2024/01/24
24日の市場は日経平均が続落。終値は前日比291円安の3万6226円だった。前日の米株安や日本株の高値警戒感などからこの日は売りが先行。日銀によるゼロ金利解除が意識されて長期金利が上昇し、不動産、建設、陸運など金利敏感株中心に売られる展開となった。後場に入ると先物への売りが膨らみ日経平均は400円安と3万6000円の心理的な下値サポートゾーンに近づく場面も。やはり昨日の3万7000円高値接近で目先は買い尽くした感があるようだ。昨日の米国市場はスリーエム株の急落が響きダウ平均は4日ぶりに反落した。23日に発表した同社の決算が事前予想に届かなったことが嫌気されて株価は10%を超える下げとなった。ダウ平均採用銘柄でありスリーエム1社で同指数を80ドル近くも押し下げた。前日に初の3万8000ドル台乗せと最高値を更新していた反動も全体的に出たようだ。ただ、ダウ平均は200ドル近く下げた後は持ち直しており、ナスダック指数の4日続伸が示すように全体の基調は衰えていない。
さて、東京市場は久々に朝から売られる展開となり、買い方の勢いが一服している様子がうかがえる。米国ではハイテク株が堅調で円相場も1ドル=148円前後の安値をキープしており、外部からの目立った売り要因なく下げているのは自律的な調整に入っている証しでもあろう。ひとまず日経平均は3万6000円台を固める必要がありそうで、昨日の高値は1月相場の高値となった感がある。